interview
【出展者インタビューvol.1】有限会社 叶友 様
2024年度の展示会に出展いただいた有限会社 叶友様。
食糧問題に寄与する家畜の成長促進飼料などフードテックの事業がドバイ王族系企業のニーズにマッチし、パートナー契約を締結され大きな実績を出されています。
そんな有限会社 叶友 代表取締役の加埜康博様にインタビューをしてきました!
――有限会社 叶友様の事業内容について教えてください。
ごく微量で産業動物の体重増加と病気の予防ができるような飼料添加物を開発しています。
産業動物を生産する上では、かなりの抗生物質を使用して体重増加させるのが一般的です。しかしどうしてもその反動が人に影響を及ぼすため、非常に問題だと感じ、100%植物由来のもので体重増加や病気予防ができる飼料添加物を作ろうと思いました。
抗生物質を使わずに動物を育てることで、動物のお肉などは美味しくなり、人への害も少なくなると思いこの事業を始めました。
――展示会への出展を決められたきっかけは何ですか?
京都府に補助金の申請のお願いに行った時に、担当者の方から案内されたことがきっかけです。
中東はこれまで考えたことはありませんでしたが、もともと興味があったので参加を決めました。これまではアメリカ、中国、東南アジアに販売活動をしていて、中東は今まで全く頭になかったので、どうなるか始めは全く想像できませんでした。
――出展する前に解決したい課題があったなどではなかったのですね。
解決したいことがあるとかではなく、自社の商品が現地でどういう反応を示されるか見たかったので出展をしました。
――実際にドバイに行ってみて、どんな印象を受けましたか?
非常に温和な方が多い印象を受けました。経済的に余裕がある印象がありました。
――ドバイのマーケットの印象はいかがですか?
マーケットはもともと非常に小さいイメージがありました。でも実際に行ってみて、西はアフリカ、東はインドまでドバイはマーケットの中心にあると肌で感じました。
色んな人種の方がいて、エミラティの方以外の構成がわからなかったが来場者の方と直接お話して、アフリカやバングラディッシュ、インドなど色んな国の方がいるとわかりました。各国の会社がドバイを拠点にして営業活動をされてる印象を受け、驚きました。
――展示会中の営業活動はどんなことを意識しましたか?
どういう反響かを見るために行くことを目的にしてたので、営業はあまり意識していませんでした。
どういう文化を持ってる人たちなのか興味がありました。
また食料問題でドバイではどのくらい食料安全の意識があるのか知りたいと思っていました。
ドバイは8割以上が輸入に頼ってる国でもあるので、食べ物に対しての安全性の意識がどのくらいあるか聞きたかったです。情報収集という目的が一番でした。
――パンフレットなどは用意していましたか?
パンフレットは用意していましたが、それよりも相手の方の熱意が非常にすごかったですね。パンフレットよりも直接話を聞きたいという方が多く、展示会中はほとんどずっと商談をしていました。
――展示会に出展しての成果はいかがでしたか?
想像以上の成果でした。今回の成果を元に、アフリカやインドなどもっと事業を展開していくことを視野に入れています。
――実際にどういった成果があったのでしょうか?
展示会に来られた方で20社くらいが取引したいと言ってくれましたが、精査して2社選定しました。1社は政府関連の企業、もう1社はプライベート企業。今はこの2社と販売戦略を立てている最中で、今後、中東での本格的な導入も検討しています。
――素晴らしい成果を得られたとお伺いできて嬉しいです。
ドバイでラクダの競馬などにも今の事業は展開していけるのではないかと考えており、そういう点で来年も出展したいと考えています。来年の2月には現地でも販売に至り、実績も出てると思うのでその上でどういう展示会にするかというのは、ドバイのパートナーと考えていきたいと思っています。
――最後に、出展を考えている皆様にメッセージをお願いいたします。
今後の出展者さんに伝えたいことは、簡単な英語が話せる社員さんを必ず一人つけて展示会に出展することは必須だということです。
ドバイは環境的には非常に暑い国であるので、衣食住に根ざした企業は需要があるのではと感じました。例えばカンドゥーラ(中東諸国の男性の民族衣装)は暑そうなので、日本の夏に涼しいデザインや織というのは彼らの服装にマッチする生地ではないでしょうか。彼らは女性も含めてファッショナブルですので、ファッショナブルな企業も需要があると感じました。
質のいい簾など夏物を販売している企業もいいと感じました。暑さを逆手にとることができると思います。
――有限会社 叶友様、貴重なお話をありがとうございました!
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